経済学を専攻していた私の興味を惹く表紙でしたので手にとってみました。最近の(ってももうだいぶたつが)ブルータスはセンスがいい。
「吉野家の牛丼は罪だ」初めに矢沢永吉の文章が載っていました。「280円で腹いっぱいになったら誰が働くんだよ」何でも安けりゃいいもんじゃない、安けりゃよいってのは一歩間違えば罪なんだよね、と。
経済学の面白さは過去の事例を分析することではなく、未来を思索することにある。矢沢永吉の言葉が象徴するのは、「今安けりゃいいってもんじゃない。今安いことが未来にどういう影響を与えるか」それが経済学なのである。
さて、本論では15組の経済評論家(に扮した有名人)が持論を繰り広げている。目玉はやはりビートたけしだ。
「サラ金は借りるほうと貸すほうと、どっちが悪いか」
「だいたい人からカネを借りるやつは、カネが無いあkら借りるわけだろう?最初からカネが無いのだから返せる(さらに金利分を上乗せしてなんて)わけが無いのが道理だ。」
「消費者金融が蔓延るのは、銀行が個人融資をしないからだ。そのくせ銀行はサラ金に融資をして儲けている。汚い仕事をサラ金に押し付ける銀行が一番あこぎで汚い。」
と、まあ言いたい放題だが、やけに説得力がある(当たり前のことを言ってるだけだが)。
ほかの方では、「実体経済の空洞化と富の偏在」やら「経営者理論」、「英国のピンクマネー」など、興味を惹かれる話題が満載である。
タレントの福田萌が書いている「コスト論」にもやけに説得された。言っていることは当たり前だが、それが簡潔にわかりやすく書かれてあるので、評論として相応しいものになっている。知性がにじみ出ているのではないだろうか。
いやぁ勉強になったし面白かった。久々に論文を書きたくなった1日でした。





